Exit  春 花をたづねて鎌倉を歩く

 あじさいの鎌倉
傘を持ってでかけよう。花の寺を訪ねる散策路

江ノ電・長谷駅  
→徒歩5分→
長谷寺  
→徒歩7分→
御霊神社  
→徒歩7分→
成就院  

北鎌倉駅  
→徒歩2分→
円覚寺  
→徒歩8分→
浄智寺  
→徒歩10分→
建長寺  
  ※徒歩時間は目安です
梅雨の花を訪ねる    
6月に入ると色づき始める紫陽花。とりわけ関東では鎌倉の紫陽花の人気は高い。歴史ある寺を訪ねがてら花の 名所を歩いてみる。「あじさい寺」といわれるほど鎌倉ではあじさいの名所になっている明月院。
だが、あまりにも混雑が激しいこの寺は敢えて避けパスしよう。


  長谷寺
池に咲く花菖蒲
花菖蒲咲く池 撮影6月中旬
谷駅から徒歩5分、「長谷観音」交差点を左に折れると、すぐに山門が見えてくる。 ここもアジサイが豊富な寺だ。境内上部にある見晴台から裏山に向かって散策路が 伸びている。この山の斜面は6月になると色とりどりの紫陽花で溢れる。 が、それよりも、山門の奥にある池に群生して咲かせた花菖蒲がよい。
瑞々しいショウブと錦鯉のとりあわせが人目を引く。 だが、境内どこもがよく手入れされていて、その手入れの行き届き過ぎが 返って野趣の風情を好む人には向かないかも知れない。
※写真をクリックするとフルサイズでご覧できます。

  御霊神社
紫陽花の中を電車が走り抜ける
江ノ電と紫陽花 撮影6月下旬
谷寺からさらに奥に入った住宅地の路地裏に御霊神社がある。神社の前には江ノ電の 線路が通っておりトンネルから出てくる電車を待つ。踏み切りの警報機が鳴り出せば 電車が近い知らせだ。線路の両脇に咲く紫陽花の中を電車が走り抜ける。 他の寺とは趣向を異にする鎌倉の花風景だ。

   成就院
般若心経の文字数と同じ262株の紫陽花
霊神社からさらに歩を進め、左に目を転じると成就院山門が見えてくる。ふだんここを訪れる観光客はほとんどないが、 紫陽花が咲くこの季節だけは別だ。
成就院参道 撮影6月中旬
明月院と並んで人気のある「あじさい寺」、なんと人の多いこと!  紫陽花の数の多さもさることながら人の多さにも驚く。が、意を決してカメラを手に参道へ。
境内へと続く参道の両側には般若心経の文字数と同じ262株のアジサイが咲く聞く、 「般若心経」は迷いを離れ、物事の真意を見抜く知恵を表す経典といわれ、 現代人にも会い通じる言葉が多くある。


   円覚寺
一つ一つの情景が歩く人に語りかける
梅雨に濡れる・居士林 撮影6月中旬
古刹を彩る紫陽花 撮影6月中旬

日の面影を残すJR北鎌倉駅に降り立ち、円覚寺参道の階段を上がると威風堂々とした山門が顕れる。 この頃は紫陽花を求めて、明月院などには大挙して人が押しかける。狭い参道は交通規制がしかれるほどだ。
だが、ここは少しかってが違う。 境内を修行僧が行き交う姿を目にすることも稀ではない。あじさいの咲く今頃の割りには、境内は意外と静かで人影もまばら、花を愛でながら贅沢な空間を散策できるのもこの時期ならではだ。 杉木立の合間に咲く紫陽花は何となくひかえめに見える。歴史を今に繋いで自然の中にたたずみ今なお禅寺らしい静寂が残る円覚寺。一つ一つの情景が歩く人に語りかける。

   浄智寺
花頭窓の山門を背景に紫陽花を配らう
花頭窓の山門と紫陽花 撮影6月下旬
参道の石段を上がって行くと鎌倉でも珍しい花頭窓の山門がある。 窓枠の頭部が火炎を思わせる曲線なので、「火灯窓」ともいうそうだ。 「花頭窓」は日本人には馴染み深い窓で寺院や城、住宅などにも取り入れられている。 花頭窓がある二階建ての風雅な鐘楼門を背景に紫陽花を配らってみる。
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  建長寺
古刹に相応しい絵になる景色
建長寺仏殿 撮影6月上旬
鎌倉五山第一位の古刹。三門、仏殿,法堂が一直線上に並ぶ禅宗式の伽藍配置が往時の雰囲気を今に伝えている。 座禅を組み自らの悟りを開く禅僧を想いながら境内を歩く。
建長寺仏殿 撮影6月中旬
仏殿脇の通りにわずかに群落で咲いている紫陽花を見つける。
仏殿を背景に梅雨に濡れた紫陽花が咲く様は古刹に相応しい絵になる景色を創っている。
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