Exit  春 花をたづねて鎌倉を歩く

  海棠と桜が咲く寺   
  季節の花に彩られる旬の寺を歩く    

鎌倉駅  
→徒歩20分→
海蔵寺  
→徒歩9分→
英勝寺  
→徒歩10分→
鎌倉駅  
 江ノ電⇒
長谷駅  
→徒歩5分→
光則寺  

鎌倉駅  
→徒歩5分→
本覚寺  
→徒歩5分→
妙本寺  
  ※徒歩時間は目安です
  春爛漫、カイドウの花を訪ねる    
海棠は中国では牡丹とともに人気がある花だと言われる。鶴岡八幡宮段葛の桜が盛りを過ぎるころ、海棠の花があちこちの寺の境内を彩り始める。 散策は、先ず鎌倉駅から扇が谷にある海蔵寺をめざす。 季節の花に彩られる旬の寺に出会える時だ。
※海棠と桜の開花時期は多少ずれます。

    
   海蔵寺
静かな家並みが続く路がいい
 倉駅の裏口を出て横須賀線のレール沿いに扇が谷に向かう。その行き止まりにある海蔵寺だが、途中の落ち着きある静かな家並みが続く路がいい。
家の塀からのぞく青々とした竹がすがすがしい。 モミジの木もあり秋には真っ赤な紅葉が路をつつむ。
春の花の中でも海棠(カイドウ)は最も美しい花のひとつ。 鎌倉の海棠は扇が谷にある海蔵寺、長谷にある光則寺、鎌倉駅に近い妙本寺が見所だが、この頃の海蔵寺には海棠のほかにも椿、石楠花、山吹などの花々が咲き競う。
※写真をクリックするとフルサイズでご覧できます。

   英勝寺
境内は春の華ぎで溢れる
 蔵寺から英勝寺へと続く静かな散歩道。途中、英勝寺のすぐ手前に『十六夜日記』の作者、阿仏尼の墓と伝わる石塔が道端に祭られている。 それを見送ると英勝寺の門前、鎌倉に残る唯一の尼寺だ。
尼寺らしい和やかな雰囲気は、訪れる人々の心を穏やかにしてくれる。奥まった一段高い場所にしだれ桜の古木があり、淡い色で派手さこそないが境内は春の華ぎで溢れる。

   光則寺
どこの寺にも負けない貫禄と華やかさ
 倉有数の「花の寺」光則寺の境内は、春の桜、海棠に始まる。そのあとは初夏の紫陽花、花菖蒲と続き一年を通じて花を楽しめる。 日蓮の一番弟子・日朗が宿屋光則の屋敷の土牢に幽閉されたことで知られる光則寺。その土牢は今も光則寺の裏山に残っている。
寺の歴史、縁起に相応しい樹齢200年の海棠が咲く見事さは、どこの寺にも負けない貫禄と華やかさがある。必見のカイドウだろう。


   本覚寺
身延山から移された枝垂桜
 宮大路からほんの少し外れたところに本覚寺がある。 佐渡に流された日蓮が許されて戻って来た時に滞在した故地。後に日蓮の遺骨を身延山から分骨し、以来このお寺は東身延と呼ばれ栄えた。
ここの枝垂桜は その縁で身延山から移されたものだそうだ。姿がよく立派で満開時の華やかさは枝垂れならではの美しさだ。

※写真をクリックするとフルサイズでご覧できます。
 

   妙本寺
さわやかな風に枝をならす楓
 覚寺を出てすぐ橋を渡り、まっすぐ行くと突き当たりが妙本寺だ。 長い参道を抜け石段を上りきると二天門をつつんだ新緑がまぶしい。さわやかな風に枝をならす楓。最奥に建つ荘厳な瓦屋根の祖師堂。 深い緑に覆われた幽玄の佇み、北条氏に滅ぼされた比企一族怨念の地にふさわしい静けさだ。
  普段は静かな妙本寺だが、桜と海棠の季節だけは境内が華やぐ。二天門脇の桜が散り始めると、祖師堂左右の濃いピンク色の海棠が一斉に開花する。

 寺名をマウスで指すと 地図上の表示されます

 Exit