3月5日、晴れ
------------------
前日から気温がやや下がり雨が降ったため、山では雨が雪になったかもしれない、と淡い期待をいだいて金時山に登りました。金時山へは箱根仙石原から登る仙石原ルートや、乙女峠ルートがありますが、この日はマイカー登山に便利な足柄峠から最短コースで登れる足柄ルートをとりました。
県道78号線の足柄城跡から林道を経て金時山の北尾根を登るルートです。林道を1.5kmほど進むと車止めゲートがありここまで車で入ることができます。20台程度駐車できます。 歩き始めは緩やかな道ですが、すぐに急な登りとなり、ハシゴや補助ロープが断続するようになリます。急登が続くハイキングコースですが危険箇所はなく、晴れていれば林越しに富士山を眺めながら1時間少しの登りで山頂です。
箱根外輪山の最高峰（標高1212m）の山頂は展望が素晴らしく、足もとに仙石原、大涌谷、芦ノ湖、遠くは北岳、甲斐駒ケ岳など南アルプスの山々を見渡せ、また、眼前に迫って見える富士山の眺めは一級品です。誰でも登りやすい手軽な山として人気があり、日本三百名山にも選定されています。
駐車場には雪はなかったものの、登るにつれて積雪が見られるようになり、山頂は思いもよらない銀世界でした。木の枝に雪がしっかりまとわりついた霧氷でいちめん覆われていました。山頂到着時に富士山は雲にかくれて見えませんでしたが、日の出時刻になるにつれて青空が広がり始め、早春の雪をまとった富士山が現われました。3月上旬のこの時期は丹沢、箱根付近の山では一年でも比較的降雪が多い時です。春の雪に覆われた低山ならではの冬景色を楽しむことができました。