11月10日、晴れ
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関東南部では久しぶりに雨が降り、雨上がりの富士山展望を楽しもうと箱根・明神ヶ岳に登りました。箱根から見る富士山は誰もがよく知る景観ですが、明神ヶ岳から見るのはそれとは違い標高1169ｍの箱根外輪山から見る富士山です。
登山口は箱根・宮城野から明神ヶ岳経由で登るコースと南足柄市の大雄山最乗寺からのコースがあり、今回は最乗寺から登りました。境内には無料駐車場があり、およそ2時間30分ほどのハイキングで山頂に立てます。
参道を少し進み左脇にある明神橋が登り口ですが、参道をさらに進んだ奥の院からのルートもあります。登る時は満天の星が出ていて天気は快晴の確信があったものの山頂はガスで視界がありませんでした。ガスの流れがはげしく、雲の切れ間から青空がいっきに広がる時もありますが、流れる雲の位置が高く空しか見えません。1時間半ほどして雲がしだいに低くなり、雲海の上に箱根の山々が姿を現しはじめました。雲間からすっくとせりあがった富士山も見えます。
山頂ではほとんどの木が葉を落とし、紅葉の彩りはないものの、冠雪直後の秋空に映えた富士山はこの時期ならではの新鮮な美しさです。明神ヶ岳の先にある金時山は相変わらず雲の下に隠れて姿が出ません。 金時山へは尾根伝いに縦走する道があり人気のコースですが、マイカー登山のため今日は元の登山口へ戻ります。
下山は名残りの紅葉を期待して、雑木林が続く奥の院ルートをとりました。前日の雨で厚く敷き詰められた落ち葉を踏みしめながらの快適な下山路です。風の影響を受けづらいためか、中腹付近は葉の傷みがなく、足元に散っている赤い落ち葉がひときわ目を引きます。 稜線上は快晴でも山の斜面はまだ雲で覆われており、霧の中に霞んで見える紅葉はいちだんと趣きが増してきれいでした。